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AMH検査って?妊娠はまだ先のこと、そう考える人ほど受けてほしい検査

  • フェムケア

「いつかは子供が欲しいと思っているけど、今は仕事を優先したい」「まだ若いし、その気になれば妊娠できるはずだから、結婚してしばらくは2人の時間を大切にしたい」芸能人や海外セレブが40代で妊娠・出産したニュースを目にする機会も多く、初産の平均年齢は年々上昇を続けています。

しかし、妊娠できるタイムリミットには個人差が大きく、いざ子供が欲しいと思っても思うようにいかないケースが多々あるのもまた事実。なかなか子供ができずにクリニックを訪れ、残された時間が少ないと初めて知る方も少なくありません。

 

今回は、前もって妊娠できるタイムリミットを知ることのできるAMH検査についてご紹介します。

AMH検査とは?

AMH(エーエムエイチ)検査は、発育中の卵胞の周りの細胞から分泌されるAMH(アンチミューラリアンホルモン)を測定する検査で、卵巣予備能検査とも呼ばれ血液から簡単に調べることが出来ます。

AMHの数値には、「卵巣の中にどのくらい卵子が残っているか」が反映されます。卵巣の中にある卵子の数が少なければ、妊娠につながる質の良い卵子が存在する確率も少ないということですから、卵巣内に卵子がまだ十分にあるのか、それとも既に数が少なくなってしまっているのかを知ることで「いつまで妊娠できるか」という妊娠のタイムリミットに目安をつけることができる検査だといえます。

卵子の数は個人差が大きく、その数は年齢と共に減り続けるのみ

卵子の数には個人差があり、一人ひとりが持っている数は生まれたときから決まっています。また、卵子の数は加齢とともに減っていき、40代になると急激に減少します。年齢に関係なく作られ続ける精子と違って、新たに作られることはありませんし、生活習慣を改善するなど外的要因によって質の改善は期待できますが、数が増えることはありません。

何の持病も無く健康だから、40代でも妊娠できるだろうと思っていても、いざ検査をすると20代でもAMHの数値はすでに40歳の女性と同等だった、ということもあるのです。

20代なら、卵子の数が少なくても質が良いので、一概に妊娠しにくいとはいえませんが、40代の場合、AMHの数値が高かったとしても、卵子の質が低くなっていることを考えると、妊娠の確率は決して高いとはいえません。

検査結果をもとに、ライフプランを立てましょう

最近では、健診や人間ドックのオプションとしてAMH検査を受けられる施設も増えています。一度の採血で済み、費用も5,000円ほどなのでかかりつけの健診施設でAMH検査ができるか確認してみると良いでしょう。AMH検査でわかるのは「妊娠の確率や可能性」ではなく、あくまでも「個人の卵巣予備能」の指標です。結婚の予定がない人でも、検査結果がライフプランを前倒しするきっかけになったり、すでにパートナーがいて2人とも子供が欲しいと考えているのであれば、気軽に2人でブライダルチェックに行ってみたりするのも良いでしょう。本格的に妊活を始めた後に男性側に不妊の原因があった、とわかって焦るよりも、いずれ子供が欲しいと思っている段階で男女ともに余裕をもって検査を受けられると理想的ですね。

「今、妊娠できるか」ではなく「いつまで妊娠できるか」というタイムリミットの目安を知ることは、いつか妊娠したいと考えているすべての女性にとって意味があることだと思います。

是非ライフプランに役立ててみてはいかがでしょうか。