神崎恵さんと吉形先生のトークセッション③デリケートゾーンケア
- 社外活動

さて今回のセッションテーマでもあるデリケートゾーンケアについて。GSM(閉経後尿路性器症候群)は、2014年に北米閉経学会で取り上げられた新しい概念で、日本でも近年話題になっています。すでにGSMについてご存じの神崎さん。先生も「素晴らしい」と驚かれていました。これからの女性の健康を語るうえで、大切なデリケートゾーンのお話です。
泌尿器まわりのいろいろな悩み
腟や外陰部の悩みは、人には言いづらいもの。しかし閉経以降の女性ではなんらかの悩みがあって当たり前のことなのです。
GSMは日本語では「閉経後尿路性器症候群」と訳され、性器症状、尿路症状、性交関連症状の3つを指します。寿命が短かったころには少なかった悩みなのかもしれません。しかし、閉経後も健康で快適に過ごしていくためには、これらの症状は慢性的なストレスになり、ウツウツとして、外出がしづらくなります。
実は女性のデリケートゾーンは腟内の善玉菌を補うことで守れるのです、と吉形先生。女性ホルモンの低下とともに腟内善玉菌は減少します。そのため腟内にすむ善玉菌を40代以降も維持することが大事。乾燥や、かゆみといった症状以外にも、性病やHPV感染、婦人科がんなどから身体を守る働きがあります。
※腟内善玉菌:ラクトバチルス乳酸菌
洗うだけじゃない大切な役割
日本はデリケートゾーンケアがとても遅れていますよね、と神崎さん。神崎さんはもう十年以上前からしっかりケアをされているそうで、不快感はとくにないです、と笑顔でお答えになられていました。
専用のもので洗うということはもちろん大事だけれども、それ以上に女性の体を守る働きがあるということ、今日先生のお話を聞いて改めて理解できたし、この大切さをもっと広めていきたい、とおっしゃっていました。
次回はお客様の質問に吉形先生が答えます。