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【Part4】高校生向け女性ホルモンマネジメントセミナー_婦人科疾患予防のためのセルフケア

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みなさんはデリケートゾーンのケア、どうしていますか? 

冒頭先生の質問からスタートしたこのテーマ。大人女性世代としては、母親からお湯で洗えば十分だと教えられて育ち、そしてそれを娘にも伝えているのではないでしょうか?

昔とはライフステージも変わり、寿命も長くなり、自分の体を自分で守るためにはセルフケアが大切です。始めるのに遅すぎることはありません。大人女性の皆さんもセルフケアの必要性をみていきましょう。

腟の乳酸菌によって守られている

私たちの体はたくさんの菌によって守られています。それは生殖器についても同じです。写真は女性の生殖器のイラストですが、男性も同じように善玉菌によって守られています。

では生殖器にすむ善玉菌は何をしているのでしょうか?病原菌感染、性病、HPV(ヒトパピローマウイルス:子宮頸がんの原因ウイルス)などの感染、婦人科がんのリスクから体を守る働きをしています。

通常、女性ホルモンが善玉菌を作る働きがありますが、ストレス、疲労の蓄積、不規則な生活はホルモンバランスが乱れる原因です。「女性も男性も生殖器の免疫力を高めておくことが大事」、と吉形先生。腸内環境は「腸活」という言葉があるように、食事や運動で気を付ける生活をされている方も多いと思いますが、今話題は「腟活」です。善玉菌といっても、腸内と腟内では理想的な善玉菌の種類やパターンが異なります。

免疫力を高めるために基本のセルフケア

吉形先生が調べた調査(2021年5~6月 健常女性69名27~76歳)では、8割の人が体を洗うもの(=ボディーソープなど)でデリケートゾーンを洗っているという結果に。汚れを落としたい、清潔にしたいという気持ちはわかりますが、実は一番やってはいけないこと。と吉形先生。 デリケートゾーン専用のソープで洗わないと、腟内を守っている大切な善玉菌まで洗い流してしまうからです。 

髪はシャンプーで、顔は洗顔フォーム、それぞれ専用のもので洗っていますよね?デリケートゾーンも同じ。その環境にあった成分で洗うことが大切です。

近い将来、全身の善玉菌を守るため、各部位専用のもので洗うようになるのでは?と吉形先生。昔はシャンプーを使わない時代も(昭和!)あったような気がします。研究が進み、善玉菌を守る洗い方が主流になる時代がくるかもしれませんね。

私らしく大人になるために

女性ホルモンによって左右される私たちの身体は、自分でケアできることがたくさんあります。私らしく”これから”を過ごしていけるように、ホルモンと上手に付き合って身体づくりをしていきましょう。 

①   自分のライフステージをイメージする 

②   正しい月経と月経周期を理解して、気になる症状は婦人科へ

③   女性ホルモンの減少後に起きる身体の変化を知っておく

④    基本の生活習慣 温活・骨活・睡眠 +腟活

すでに大人という方も、これからのライスステージをイメージしてみませんか?女性ホルモンと上手に付き合って、明るい未来を作っていきましょう。