Columns

コラム

NEW

自分の身体の変化を見逃さないために、40代女性が受けるべき検査

  • ヘルスケア

40代は、ライフステージの中でも家族のケアや仕事に大忙し。自分のことはついつい後回しにしてしまう人が多い年代です。 

しかし、ホルモンバランスをはじめ、着実に体の変化は訪れています。 

自分の身体の現状を把握しておくことで小さな変化に気付くことができ、病気の可能性を早期に見つけ、予防に繋げることが出来ます。 

人間ドックは高いから、と自分にお金を使うことをためらいがちな方も、人生の後半戦を充実させるために今から美と健康の自己投資をはじめてみませんか? 

 

今回は、40代女性にぜひ受けてほしい検査をご紹介します。

自治体のがん検診は必ず活用しましょう

お住まいの市区町村から送られるがん検診のお知らせを利用して、自治体にもよりますが40代なら大腸がん・肺がん・乳がん・子宮頸がん、50代になると胃がんが加わり、いずれも無料で受けることができます。 

いずれも各年代の日本人に多いがんですから、がん検診のお知らせが来たら後回しにせず、必ず受診するようにしましょう。 

がん検診に追加で経腟超音波検査+骨密度検査+女性ホルモン検査を

①経腟超音波(エコー)検査 (けいちつちょうおんぱけんさ) 

 

40代以降の女性の場合は良性でも治療が必要な疾患や、早めに対策をとれば手術せずに済む婦人科疾患を早期に見つけられる経腟超音波検査をおすすめします。 

経腟エコーは、腟内に指の細さくらいのプローブを挿入し、超音波で骨盤内の状態や腫瘍の有無を調べる検査で、かかる費用は5,000円ほど。 

子宮筋腫や子宮内膜症など良性の子宮・卵巣疾患のほか、気付いたときには進行しているケースが多い卵巣がんの発見に有効です。自治体の子宮がん検診で内診台に上がる際に、あわせて受けるとよいでしょう。 

 

②骨密度検査 (こつみつどけんさ) 

 

骨粗しょう症が直接命にかかわることはありませんが、骨折が原因で寝たきりになったり、介護が必要になったり、健康寿命が短くなるのは圧倒的に女性が多いのです。さらに、40代以上の女性にとって骨量や骨密度の減少は、顔のたるみやしわなどにつながり、見た目年齢にも大きな影響を与えます。 

40代では、まだ骨の心配は早いと思われる方も多いのですが、閉経前後から急激に減っていく骨量を維持するために、40代の自分の骨密度を知り、早めに対策をすることが大切です。 検査はX線や超音波を用いて、腕の骨密度を調べます。痛みもなく数分で調べることができ、費用も2,000~3,500円ほど。

 

③女性ホルモン検査 

 

さらに、40代からは卵巣機能の変化にも気を配ってください。血液検査で簡単に調べることができ、費用は複数のホルモンを組み合わせて総合的に診断するため、10,000円~15,000円ほど。より正確な診断のため、経腟超音波とセットで調べることをおすすめしている施設もあります。 

なんとなく感じている日々の不調を検査結果をもとに医師に相談すれば、ホルモン治療やサプリメントの検討など、より自分に合った対策を立てることが出来るようにもなります。 

人生後半戦を充実させるための「自己投資」として、人間ドックのすすめ

これまで説明した検査は、40代女性が必ず受けていただきたい最低限の検査です。 

病気を早期に発見し、最小限の治療で済ませるためには、やはり人間ドックを受診することをおすすめします。検査項目が多く費用も掛かりますが、その分早期発見率が高く、大きな安心につながります。 

会社で健康診断を受けている方も、今一度検査項目を見直してみましょう。 

性別や年代、生活習慣や家族の病歴などは人それぞれ。検査の内容をきちんと把握し、足りない検査を足しながら自分なりにカスタマイズすることをおすすめします。 

さらに、毎年同じ施設で人間ドックを受ける、かかりつけの婦人科医をもつことも病気の早期発見・治療に役立ちます。 

 

人間ドックは高い、と躊躇してしまうかもしれませんが、“毎日カフェで飲むコーヒー1杯くらいの金額”を積み重ねて、大切な自分の将来の健康のために自己投資しませんか。