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生活習慣病リスクが高まる世代、50代~女性が受けるべき検査

  • 40~50's
  • 60's〜

50代は、閉経を迎え新しい人生のスタートを切るタイミング。

しかしそれは同時に、人生100年といわれる今の時代、女性ホルモンの恩恵を受けられない生活がこれからおよそ50年続くということでもあります。

女性ホルモンから卒業したら、これまで以上に自分の身体と向き合い、健康管理をしていくことが大切です。人間ドックは高いから、と自分にお金を使うことをためらいがちな方も、人生の後半戦を充実させるために健康寿命を延ばす自己投資をはじめてみませんか?

今回は、通常の健診や人間ドックにぜひ追加してほしいおすすめの検査をご紹介します。

50代は、健診に血管と骨の検査をプラス

①   骨密度検査 (こつみつどけんさ)

 

閉経前後から急激に減っていく骨量を維持するために、早めに現在の骨密度を知り、運動や食事などの対策をとることが大切です。骨粗しょう症が直接命にかかわることはありませんが、骨折が原因で寝たきりになったり、介護が必要になったり、健康寿命が短くなったりする方は、圧倒的に女性に多いのです。

検査はX線や超音波を用いて、腕の骨密度を調べます。痛みもなく数分で調べることができ、費用も2,000~3,500円ほど。

②   頸動脈超音波(エコー)検査 (けいどうみゃくちょうおんぱけんさ)

 

50代になると、女性ホルモンの減少とともにリスクが高まっていく生活習慣病に、より敏感になる必要があります。一般的な人間ドックの採血項目に加え、動脈硬化のリスクを視野に入れて、頸動脈エコーや血圧脈波などによる血管年齢の検査をしておくといいですね。

頸動脈エコーは、超音波を首に当て、動脈硬化の程度や脳梗塞の原因となるプラークの有無を調べる検査です。費用は6,000円~8,000円ほどで、所要時間は15分ほどです。

 

③  血圧脈波検査 (けつあつみゃくはけんさ)

 

腕と足首をクリップではさみ、血圧と脈波を同時に測定することで、血管の硬さや詰まり具合を調べます。動脈硬化の危険性や血管年齢を調べることができます。毎年の検査で経年変化を追いやすく、血管年齢がわかることで健康へのモチベーションも高まります。

検査は5~10分ほど横になっているだけで終わり、費用は約3,000円で比較的安価なため、頸動脈エコーよりも気軽に追加できる検査です。

 

50代は生活習慣病のリスクが高まりますが、生活習慣病のリスクを表す数値は、ゆっくり長期的に変化していくものです。結果が出たら、正常値であっても「今年の私」と「去年の私」を見比べる癖をつけましょう。さらに、「一昨年の私」も加わると、自分の体に起きている変化が見えてくると思います。

乳がんや卵巣がんは、家族歴がある場合、より気を付けて検査を受けて

さらに、ご自身で卵巣がんか乳がんのいずれかを経験したことがある人は、もう一方のがんをケアすることを忘れないで。50代以降の女性の中には、両方のがんを経験している方は少なくありません。また、乳がん治療に使用していたお薬の種類によっては、子宮体がんのリスクが上がるので注意が必要です。

若くして乳がんになる、乳がんを多発する、乳がんだけでなく卵巣がんも発症するといった「乳がん・卵巣がん症候群」であるという遺伝子診断がついている方は、決められたフォローアップに従えばいいのですが、家族歴があって遺伝子検査もしていなくて不安だという方は、検診ではなく一度婦人科の外来を受診するようにしましょう。

人生の楽しみを見つけることも最大のセルフケア

更年期症状が軽く済んだ、あまり感じなかったという方を調査したところ、夢中になれる趣味がある人が多いことがわかった、というデータがあります。

例えば、ヨガや、瞑想などによって精神状態を改善するマインドフルネス、運動としては、社交ダンスなどダンス系がおすすめです。やってみて自分の体が喜ぶものを日常に取り入れていくだけですから、あまり難しく考える必要はありません。

楽しいな、幸せだなと思いながら物事に取り組むということが、最大のセルフケアです。まだまだ人生の折り返し地点、今からでも遅いということはありません。

健康への投資として、毎年の人間ドックに加えて自分の体が喜ぶことを取り入れてみてはいかがでしょうか。