② 頸動脈超音波(エコー)検査 (けいどうみゃくちょうおんぱけんさ)
50代になると、女性ホルモンの減少とともにリスクが高まっていく生活習慣病に、より敏感になる必要があります。一般的な人間ドックの採血項目に加え、動脈硬化のリスクを視野に入れて、頸動脈エコーや血圧脈波などによる血管年齢の検査をしておくといいですね。
頸動脈エコーは、超音波を首に当て、動脈硬化の程度や脳梗塞の原因となるプラークの有無を調べる検査です。費用は6,000円~8,000円ほどで、所要時間は15分ほどです。
③ 血圧脈波検査 (けつあつみゃくはけんさ)
腕と足首をクリップではさみ、血圧と脈波を同時に測定することで、血管の硬さや詰まり具合を調べます。動脈硬化の危険性や血管年齢を調べることができます。毎年の検査で経年変化を追いやすく、血管年齢がわかることで健康へのモチベーションも高まります。
検査は5~10分ほど横になっているだけで終わり、費用は約3,000円で比較的安価なため、頸動脈エコーよりも気軽に追加できる検査です。
50代は生活習慣病のリスクが高まりますが、生活習慣病のリスクを表す数値は、ゆっくり長期的に変化していくものです。結果が出たら、正常値であっても「今年の私」と「去年の私」を見比べる癖をつけましょう。さらに、「一昨年の私」も加わると、自分の体に起きている変化が見えてくると思います。