保存版!医師が教える正しいフェムゾーンの洗い方
- フェムケア

フェムケア=フェムゾーン(デリケートゾーン)ケア、という理解が少しずつ広まっているでしょうか?フェムケアはフェムゾーンを洗うことだけをさす言葉ではありませんが、それでも、フェムゾーンを洗うことが世の中に普及してくれればと思います。
どうして専用のもので洗わないといけないの?
フェムゾーン(デリケートゾーン)は、とても薄く、唇よりも薄い場所です。なので刺激の少ないソープで洗う必要があります。「それならお湯で洗えばいいのでは?」というお声も聞こえてきます。とても敏感な時期は、お湯でもOK。しかし、フェムゾーン(デリケートゾーン)女性のヘルスケア、メンタルケアを担っている場所だから専用のもので正しくケアをすることが大切です。
そこで今回は、フェムゾーン(デリケートゾーン)の洗い方を産婦人科医の吉形玲美先生にお伺いしました。洗い過ぎが実はかゆみや痛み、においなどのトラブルにつながることがあるので、正しい洗い方を今から覚えていきましょう。
まずは正しい姿勢で
できれば、開脚スクワットのように、つま先を外に向けて足を広げ、ひざを曲げてしゃがんだ姿勢をとると、まんべんなく洗えていいですね。お風呂の椅子に座るなら、低めの椅子のほうがしっかり足を広げられると思います。

必ず守ってほしい、洗う順番
フェムゾーン(デリケートゾーン)の周りには尿道と肛門があります。雑菌や汚れはお尻の周りが最も多いので、トイレで尿や便を拭くときと同じように、前から後ろへ洗っていきましょう。
最初にアンダーヘアを洗って、尿道口まわり、腟口、肛門という順番です。肌に負担をかけることなく広い範囲を洗えるよう、ソープをしっかり泡立てるのも忘れずに。泡で出てくるタイプの洗浄剤は、手軽なだけでなく常に一定の弾力で洗えるのでおすすめです。
腟口と尿道口の両側にある大陰唇と小陰唇のヒダの内側は、恥垢と呼ばれる白いカスのような汚れが溜まりやすくなります。トイレットペーパーの残りもつきやすい部分ですから、特に丁寧に洗ってください。
といっても、ゴシゴシこするのはNGです。顔を洗うときと同じように、指の腹を使って丁寧に優しく洗っていきましょう。

すすぎは丁寧に。前から後ろへ
前から後ろにむかってシャワーなどですすぎます。
真下からシャワーをあてると腟口に水が入るので、なるべく入れないようにしましょう。

洗い終わった後は保湿ケアを。
タオルで水分をふき取ってから、赤枠の中、広い範囲をクリームで保湿します。下着で締めつけられる鼠径部もやさしくマッサージします。
乾燥していないから洗いっぱなしで大丈夫。そう思っている方も多いかもしれません。
しかし、お風呂上りの肌は、お湯やシャワーによってpHが中性になっているので、なるべく早く弱酸性の状態に戻してあげることが大切です。弱酸性のクリームやオイルで保湿とpHのケアを同時に行うとよいでしょう。
保湿をしてみて初めて自分のフェムゾーンの乾燥に気付いた、というお声も多くいただきます。年齢にかかわらず、是非一度お試しを。

