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デリケートゾーンに専用のケア用品が必要な理由とその選び方

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欧米では日常的なデリケートゾーンのケアも、日本ではこれまでタブー視されてきました。「デリケートゾーンに関することは人に言いにくい」「相談すべきと思っていなかった」といった羞恥心や誤った思い込みから、かゆみや痛みの症状があるのに積極的なクリニック受診やセルフケアにつながらないケースは少なくありません。しかし近年、日本でもようやく広まりを見せつつあり、専用のケア商品も続々と出てきています。

 

そこで今日は、数あるケア商品の中から何を重視して選べばいいのか、医学的な観点も踏まえてお伝えします。

洗浄力は強過ぎも弱過ぎもNG。必要な乳酸菌まで洗い流さないケアを

健康な腟粘膜は細胞の自然な新陳代謝によって自浄され、お肌と同じ酸性の状態を維持しています。ところが、一般的なボディソープはpHが9.0~11.0のアルカリ性で洗浄力が強いため、普通に洗っているつもりでも腟を守る物質が多く含まれた、粘膜の上皮細胞まではがしてしまう可能性があります。

かといって、弱酸性をうりにした洗浄力の弱いソープでは、汚れを十分に落としきれないことがあります。デリケートゾーンは、体の中で一番汚れやすいところ。皮脂分泌もさかんで、汗・尿・経血・おりものが混ざった汚れがこびりついて落ちない場所でもあります。

また、ソープのpHを弱酸性にするための添加物も使用されています。大切な場所に使うものですから、成分にもこだわって、pH値が5.0~7.5の弱酸性から中性の商品を選びましょう。

年齢と共に変化するデリケートゾーン、そのカギは腟内フローラ

顔のしみ、しわ、たるみといった年齢とともにあらわれる悩み。年齢とともにお肌は乾燥しやすく敏感になりますが、目に見えない腟やデリケートゾーンも同じようにエイジングが進んでいきます。

女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減ると、個人差はありますが肌と同じように腟も乾燥し、萎縮していくのです。

違和感や痛みを感じるだけでなく、腟内に住むラクトバチルス乳酸菌が年齢とともに減っていくことで細菌感染しやすくなり、やがて萎縮性腟炎や慢性的な尿トラブルにもつながっていきます。

洗い過ぎて腟の上皮細胞を無理にはがさないように、デリケートゾーン専用のウォッシュを使い、洗ったあとはうるおいと乳酸菌を補うエイジングケアが大切です。

きちんと洗い、保湿ケアをすることで顔の肌と同じようにターンオーバーを繰り返してくれるようになるので、デリケートゾーンケアに早すぎる、ということはありません。若いうちからのお手入れがおすすめです。

ブランドの理念に共感できる、使うことで気分が上がることも大切

現在、続々と新商品が発売されているデリケートゾーンケア用品。たくさんのブランドの中からとっておきの一品を選ぶには、商品の見た目や価格ももちろん重要ですが、どのような会社がどのような想いをのせてつくったブランドなのか、その背景に共感できるブランドの商品を選んでみてはいかがでしょうか。

医師共同開発などの安心できる背景がある、売上の一部が寄付されて商品を買うだけで社会貢献になる、環境にやさしいパッケージを使用している、など調べてみるとブランドによって様々な個性があります。

 

毎日大切な場所に使うものだからこそ、信頼できる商品を納得のいくまで選んでみてはいかがでしょうか。