40代になると女性の体にはさまざまな変化が現れます。これは個人差があるので、なんともない方もいれば、50代になってから変化に気づく方もおられるでしょう。
しかし、遅かれ早かれ「そうなるんだな」が分かっていれば安心です。
ここであらためて、月経の仕組みを確認しておきましょう。
通常、女性の月経周期は25~35日で、卵胞が子宮内で成熟して精子が入りやすい環境を整える「卵胞期」、卵胞が卵子を排出する「排卵」、受精卵が育ちやすい環境を作る「黄体期」、排卵後に受精が成立しないと子宮内膜がはがれて血液とともに排出される「月経」を繰り返しています。
しかし、卵巣が加齢とともに衰え始めると、卵胞の数が減り、卵胞から分泌される女性ホルモンも減少。脳からホルモン分泌を促す指令が出ることで卵巣が過剰に刺激され、毎月1回だった月経のサイクルが短くなり始めます。
その後、サイクルは長くなったり短くなったりしながら期間も不安定になり、やがて月経が来ない月が増え始め、次第に間隔が空くように。間隔がさらに広がって月経が停止し、停止から1年が経つと「閉経」です。