現代人の強い味方!サプリメントの効果的で正しい飲み方
- ヘルスケア
いま私たちが食べている野菜は、50年前と比べて栄養素が半分以下に減少していることをご存じですか?
外食による偏り、加工食品の増加といった食生活の変化だけでなく、野菜を育む土壌の変化もあり食材そのものの栄養素が年々減りつつある今、どんなに栄養バランスを考えた食事を心がけていても必要な栄養素を食事だけで摂ることが難しくなっています。
手軽で飲みやすく、現代人の強い味方であるサプリメント。今回は、そんなサプリメントの基礎知識からNGな飲み方、ベストな組み合わせの考え方などをご紹介します。
体の基礎となる、ビタミンの大切さ
ビタミンは、バイタル・アミンの略。日本語で「生命」を意味します。
歴史的に見ても、「脚気(ビタミンB1不足)」や「壊血病(ビタミンⅭ不足)」などビタミン不足は多くの人類の命を奪い、脅かしてきました。現代においても、美容や健康などの多くの慢性的な悩みにビタミン不足が関係しています。ビタミン・ミネラルなどの栄養バランスを整えることは、体の基礎(ベース)作りのようなもの。ベースがしっかりしていない体にいくら高価な栄養素を単体で取り込んでもうまく機能することができません。
栄養素を効率的に吸収させ働きを高めるうえで基礎となる土台作りに、ビタミンはとても重要な役割を果たします。生活が不規則、食生活が偏っているという方はまず、マルチビタミンなどの総合的なサプリメントを飲むところからはじめると良いでしょう。
サプリメントの正しい飲み方
サプリメントは、食事を3食きちんととった上で、補助的に摂取することによって効果が期待できるものです。
ほかにも、次の点を意識するとより効果的です。
① 食後に飲む
食べ物に含まれる栄養とサプリメントに含まれる栄養を効率良く吸収するため、できれば食後に飲むようにしましょう。ただ、サプリメントを飲むのが苦手、喉につかえる感じがする、という方は食事中に飲むのも良いでしょう。
② 続けて飲む
サプリメントは薬ではないため即効性はありません。効果を感じるまでは、1~3ヶ月続けて飲むことがおすすめです。飲んで体調がすぐれない場合は、飲むのを控えましょう。
③ 飲み合わせを意識する
サプリメントには、相性の良い組み合わせがあります。
例えばビタミンCはコラーゲンを作り出すには不可欠な成分。コラーゲンだけでなく、ビタミンCも一緒に飲むといいでしょう。また、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6)と鉄、銅などを一緒に摂取することで、疲労回復効果が期待できます。
サプリメントを飲むときの注意点
便利なサプリメントですが、以下の点には注意が必要です。飲む前に必ず成分をチェックし、不用意に摂取しないよう気を付けましょう。
① 過剰摂取による注意点
1つのサプリメントにさまざまな栄養素が含まれている場合、ほかのサプリメントを同時に摂取することで成分が重複し、過剰摂取になるおそれがあります。
特に、体に溜まりやすい性質を持つ脂溶性ビタミンは注意が必要です。脂溶性ビタミンのうち、ビタミンAとDは、過剰摂取すると臓器に負担をかけかねません。
② 成分による注意点
天然成分を使用しているサプリメントの中には、アレルゲンとなるものもあります。
例えば、グルコサミンはカニの甲羅やエビの殻に含まれる成分でできているため、甲殻類アレルギーの方は摂取を控えましょう。乳アレルギーの方は、パッケージの成分表を見るなどして、乳成分が含まれていないか確認するようにしてください。
③ 薬との飲み合わせによる注意点
どのサプリメントがどの薬と合わないかは、サプリメントごとに成分が異なるため、一概にはいえません。サプリメントの種類によっては体に悪い影響を与えかねませんので、薬を服用中あるいは、通院中の方は、必ず医師に相談しましょう。
「3度の食事+補助で飲む」という飲み方を意識して
サプリメントは、簡単にに入手でき、目的別に成分が表示されているため、それだけでめざましい効果が得られると錯覚しがちです。
しかし、基本は規則正しい食事で栄養をとり、足りない栄養素をサプリメントで補うという飲み方が、サプリメントの効果的な飲み方です。このことを、常に心掛けましょう。