ビタミンDが不足してしまう原因は、主に4つあげられます。
① 日光を浴びる機会の減少
本来、日光を浴びることによって肌でビタミンDが生成されるのですがSPF値の高い日焼け止めの使用や外出の減少によって現代人のビタミンD生成量は昔と比べて劇的に減っています。
窓越しに日光に当たっているとしても、窓ガラスは紫外線を通しにくいと言われています。住んでいる地域にもよりますが、夏なら木陰で30分程度、冬なら1時間程度を目安に日光浴をすると良いといわれています。
② 食生活の変化、食べ物に含まれる栄養素が減っている
昔と比べて、食の欧米化によりビタミンDが豊富な魚介類の摂取量が減っていることも原因の一つです。また、今は屋内で野菜を栽培することが増え、土壌環境の変化もあるため野菜そのものに含まれる栄養素も低下しています。
例えば、ビタミンDを多く含むといわれているしいたけ。干ししいたけと生のしいたけを比べると、干ししいたけの方がビタミンDは多いことが分かります。しいたけは、日光に当てるとビタミンDが増えるといわれています。時間に余裕があれば、生のしいたけを調理前に天日干しするのもおすすめです。
③ 肥満や加齢
肥満体形の方は、皮下脂肪でビタミンの利用効率が低下します。また、高齢者は生成効率や体内での活性効率が低下しているためビタミンDが不足しやすい傾向にあります。
④ 完全母乳による育児
昔から赤ちゃんの免疫力アップのためには母乳が良い、とされていますが実は母乳はビタミンDの含有量が豊富ではありません。昨今の過度な紫外線対策も相まってビタミンDの不足リスクが上がるため、お子さんの骨の発育への影響には注意が必要です。
最近の粉ミルクはビタミンDが配合されているものが多く出回っています。また、ビタミンDが配合されているおやつや子供向けドリンクもありますから、上手に取り入れてみることをおすすめします。
そのほか、夜型中心の生活をしている、肌荒れやアレルギー体質、風邪をひきやすい方もビタミンDが不足している可能性があるため積極的に対策するといいでしょう。