普段から基礎体温をつけておくと、自己管理の目安になるだけでなく、生理周期が乱れたり不正出血が起きたりして婦人科の診察を受ける際にも役立ちます。ここでは、基礎体温をつけるメリットを5つご紹介します。
①病気発見の手助けになる
基礎体温をつける際、体温のほかに生理の周期や出血量、おりものの量、便の状態、肌の状態や体調なども併せて記録しておくと、ちょっとした変化から黄体不全や子宮内膜症といった病気のサインを発見できる可能性が高まります。不正出血には、子宮筋腫や子宮体がん、子宮頸がんが隠れている疑いもあるので、早めに婦人科を受診してください。
②早発閉経の兆候に気付きやすい
基礎体温の動きから、日本人の平均閉経年齢より早い40歳未満で閉経する「早発閉経」の兆候も早期に発見することができます。早発閉経になると、ほてりやイライラ、めまいなどの若年性更年期障害が現れるほか、骨粗しょう症や動脈硬化のリスクも高まるため、できるだけ早く婦人科を受診しましょう。
③医師への症状の説明がしやすい
更年期症状の疑いで婦人科を受診する際、「いつ頃から、どんな変化があったのか」をわかりやすく説明するためにも、基礎体温の記録は有用です。
基礎体温が不安定になったからといって基礎体温の計測をやめてしまうのではなく、記録し続けることをおすすめします。
④心身のリズムが把握できる
基礎体温は、体や心のリズムと密接に関わっています。イライラする、落ち込むといった心の不調、便秘や肩こり、乳房の張り、吹き出物が出やすくなるといった体の不調が、ひと月の中でいつ頃起きているのかがわかれば、排卵や生理開始のタイミングを目安にしてトラブルに備えることができるでしょう。
⑤太りやすい時期がわかる
高温期は、水分を蓄える作用があるプロゲステロンの影響でむくみやすくなります。食欲が増すほか、メンタルの不調から過食ぎみになる時期でもあるので、ダイエットには不向き。
効果的にダイエットをするなら、エストロゲンが分泌される低温期がおすすめです。