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あなたのパートナーは大丈夫?見落としがちな「男性更年期障害」

  • ヘルスケア

コロナ禍を経てこれまで自宅で過ごすことが少なかった男性が、自粛生活や在宅勤務を機に社会との関わりが減る中で、イライラしたり落ち込んだりといった心身の不調を訴えて病院を受診することが増えています。
環境要因もありますが、中には男性ホルモンの低下による「男性更年期障害」が隠れていることも。

今回は、まだあまり聞き馴染みのない男性の更年期障害をご紹介します。

男性の更年期障害はわかりにくい

あまり知られていませんが、実は男性にも更年期障害があります。
女性のような「閉経」といった分かりやすい変化がない分、はっきりとした目安がなくうつ病などとして治療を受けていることも少なくありません。

中には、「夫がうつ病になり、通院に付き添っていたら自分も不調に。夫の主治医に、奥さんも婦人科で相談したほうがよい、と言われました。」というように、夫の不調と共にご自身の更年期症状がひどくなってしまった、というケースも。


主症状が「落ち込み」であれば抗うつ剤で効果がある場合もありますが、原因のベースが男性ホルモンの低下にあれば「男性ホルモン補充療法」を行うことで、つらい症状の改善が期待できます。
男性ホルモン補充療法には、女性のホルモン補充療法と同様に、メタボ対策や骨密度減少予防につながるというメリットも。

あなたのパートナーは大丈夫?男性更年期チェック

男性の更年期障害には以下のような症状が挙げられます。

□仕事へのやる気がない
□最近食欲がない
□注意力が散漫になった
□寝ても疲れがとれない
□歩くスピードが遅くなった
□太ってきた
□夜間に頻回にトイレに行く
□ほてりや発汗がある
□性欲が低下した or ない など

 

男性更年期障害の診断には男性ホルモンの採血や専門の質問票などが使用されます。
男性の男性ホルモンは個人差がありますが20代半ばをピークに緩やかに低下するため比較的若年でも男性更年期障害を患うこともあります。

気軽に病院を受診しましょう

パートナーや一緒に暮らす男性家族がこれまでと違う、変調が続いている、と感じたら「女性(私)と同じで男性にも更年期があるそうよ」とさりげなく話題にしてみてはいかがでしょうか。


パートナーやご家族のコンディションは自分に跳ね返ってくるもの。

お互い気持ちよくすごせるよう、ちょっとした気付きを大切にしましょう。