すでに更年期症状がある場合には、婦人科で、ホルモン補充療法(HRT)のアドバイスを受けることがおすすめです。ホルモン補充療法(HRT)は、「エストロゲン」という女性ホルモンを補充することによって、更年期のさまざまな症状を改善する治療法です。
その効果は高く、ホットフラッシュや指先・ひざなどの関節痛といった身体的な症状は、使い始めの1~2週間で改善を感じられることも多くあります。
HRT治療では、飲み薬のほか、貼り薬、塗り薬を処方します。医師が生活スタイルや体質、ニーズも考慮して最適な薬を提案します。
ただし、脳卒中や乳がんの既往歴がある方は使用ができない場合や、子宮筋腫や子宮内膜症のある方はどちらの治療を優先させるか医師の判断が重要になってくるため、希望を伝えた上で、よく相談することが大切です。
更年期症状は、特にメンタル面の不調において、ある一定のところを超えてしまうとホルモン補充療法(HRT)では改善が見込めず、抗鬱剤など精神科治療になるケースもあります。
「最近、なんとなくおかしいな」と思うことがあったり、「元気が出ないけど無理してがんばっているな」と感じることがあったら、できるだけ早く婦人科で相談することが大切です。