Columns

コラム

NEW

冷房病でホルモンバランスが悪化?!初夏から実践したい予防法3選

  • ヘルスケア

気温が高く、湿気の多い日本の夏。熱中症を防ぐためにクーラーは欠かせませんが、一日中クーラーの下にいると、体の不調を感じる方も多いもの。「体がだるくて力が入らない」「食欲がわかない」「普段より疲れやすく、夕方にはぐったり...」といった症状は、冷房病が原因かもしれません。

 

一般的に、女性は筋肉量が少なく皮下脂肪が多いので、男性に比べて体が冷えやすいとされています。体の冷えによって内臓の機能が低下し、食欲不振や胃腸障害が引き起こされたり、自律神経の不調でホルモンバランスが乱れたりすることもあるので、夏は冷房病対策をしっかりして体を守ることが肝心です。

今日は、そんな不調に陥らないために初夏から実践したい冷房病対策3つをお伝えします。

そもそも「冷房病」って何?

私たちの体は、暑さを感じると血管を拡張させて体の熱を逃がし、寒さを感じると血管を収縮させて熱を逃がさないように働くなど、体温を一定に保つようにできています。この、体温調節の役割を担っているのが「自律神経」です。

自律神経による体温調整は、実は温度差5℃程度が限界といわれています。クーラーで冷やされた室内と、30℃以上の屋外を行き来することで、自律神経に負担がかかって正常に機能しなくなり、さまざまな体の不調が引き起こされます。

このように、自律神経が混乱し、体温調節機能がうまく働かなくなって起こる不調のことを「冷房病」と呼ぶのです。

冷房病の症状の出方は、人それぞれ。体質や外的環境によっても症状は変わりますが、おもな症状としては、次のようなものが挙げられます。

 

<冷房病のおもな症状>


・手足の冷えやしびれ
・倦怠感、疲労感
・頭痛
・肩こり、腰痛
・消化不良などの胃腸障害
・下痢や便秘
・めまい、ふらつき
・不眠
・微熱感
・感冒様症状(咳、くしゃみ、のどの痛みなど)


自律神経は、免疫やホルモンの働きとも関わりが深いため、冷房病が生理不順や生理痛の原因になることもあります。

対策① クーラーの設定温度は25~28℃が目安

自律神経を正常に機能させるポイントは、部屋の中と屋外の温度差を5℃以内にキープすること。クーラーの設定温度は25~28℃を目安にして、定期的に換気をするなど、上手に空調管理しましょう。朝晩は窓を開けたり扇風機に切り換えたりするのがおすすめです。

 

対策② クーラーの効いたオフィスでは、羽織り物や靴下で体温調整を!

家では自由に温度調節ができますが、オフィスではクーラーの温度や風向きが自由に変えられない場合もあります。そんなときは、必要以上に体を冷やさないために、カーディガンやストールを羽織ったり、ひざ掛けを掛けたり、厚手の靴下をはいたりして体温調節しましょう。

さらに「オフィスが寒くて仕方がない」という人は、腹巻きをするのがおすすめ。腹部で温められた血液が、末端まで行き渡って、手足の冷えを改善してくれます。体を締め付ける服や下着は、血行を妨げ、冷えを助長する原因になるので避けたほうがいいでしょう。今は夏でも着やすい薄手の素材の腹巻もたくさん売られているのでぜひお気に入りの一枚を探してみてはいかがでしょうか。

対策③ シャワー浴はNG!「ぬるめのお湯に浸かる」を習慣に

入浴には、体を芯から温めて全身の血行を促す効果があります。ついシャワー浴で済ませてしまいがちな夏も、なるべくぬるめのお湯にゆっくり浸かることを意識しましょう。入浴で副交感神経が刺激されると、精神の緊張がほぐれて、良質な睡眠にもつながります。

熱いお湯に浸かったり、就寝直前に入浴したりするのは、体がほてって寝付きが悪くなるため逆効果。できれば、就寝2時間前に入浴を済ませるようにしましょう。手足の先など、末端の冷えが気になる人は、足湯や腰湯もおすすめです。

 

 

そのほかにも、夏は冷たい物を飲んだり食べたりしたくなりますが、冷房が効いた場所で冷たい物を摂取しすぎると、体を内側と外側から冷やすことに。ビールやジュースを飲みすぎたり、冷やし中華やアイスなどを食べすぎたりすることは避けて、体を温める食材(ショウガやニンニク、ネギ類、根菜類など)を取り入れて、上手に冷房病対策をしましょう。