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おなかをさわると冷たい?夏に悪化しやすい内臓型冷え性の対策3選

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ふとおなかをさわったとき、冷たく感じることはありませんか?手足は温かいのに、おなかだけ冷たい状態が続く場合、内臓の体温が下がっている「内臓型冷え性」かもしれません。

自覚症状が少ないことから「隠れ冷え性」とも呼ばれる内臓型冷え性は、内臓に十分な血液が届いていないため、冷えが進むと、新陳代謝が低下してやせにくくなったり、風邪を引きやすくなったり、さまざまな体の不調を引き起こしたりするので注意が必要です。

そこで今回は、内臓型冷え性の症状や対策について解説します。

内臓型冷え性って何?

冷え性と聞くと、「指先が冷たくてなかなか寝付けない」「湯船に浸かっても体がすぐに冷えてしまう」といった状態を思い浮かべますが、実はそれだけではありません。

同じ冷え症でも、冷えが生じる場所や冷え方によってタイプは様々。その中でも、内臓型冷え性は、手足や体の表面は温かいまま内臓だけが冷えるため、ほかのタイプと違って冷えに気付きにくい傾向があります。

この段階で対策をせずに放置していると、内臓の冷えが進んで次のような症状が現れます。

 

・便秘や下痢を繰り返す
・病院に行くほどではないけれど、いつも体がだるい
・季節の変わり目によく体調を崩す
・風邪を引きやすい
・疲れやすい
・厚着をしていても寒く感じる
・月経周期が乱れる
・太りやすくなる
・肌トラブルが増える

【対策1】冷たい食べ物や飲み物をとりすぎない

冷たい物を食べたり飲んだりすると、「冷たい」という刺激が神経を伝って、胃腸など消化管の血管に届きます。すると、血管が収縮して血流量が減少し、消化管が冷えて、免疫力や代謝の低下につながります。

おなかの冷えを改善するには、なんといっても温めることが大切。内臓が温まれば、消化や血流、基礎代謝、免疫など、さまざまな体の機能が活性化して、不調から抜け出すことができます。

 

体を温めるには、「内から」と「外から」の両方から行うことがポイントです。

夏でも、体を温めるといわれている生姜やにんにく、長ネギを積極的に食べたり、あたたかいルイボスティーを飲むのもおすすめ。

また、岩塩や炭酸系の入浴剤を入れてぬるめのお風呂にゆっくりつかるのもよいでしょう。

【対策2】運動不足を解消する

内臓型冷え性に限らず、冷え性全般の原因のひとつが運動不足。特に、デスクワークが多い人は要注意です。座りっぱなしで下半身の筋肉を動かさないと、腰やおなか周りの血流が悪くなってしまいます。

体温を保つには、筋肉を動かして熱を発生させなければなりません。筋肉量が少ないと熱が生じにくく、発生したエネルギーを全身に届ける力も弱くなってしまいます。女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、より運動が必要です。

 

筋肉量がアップすると、体を中から温めやすくなります。ストレッチやウォーキング、スクワットなど、簡単で無理のない運動を日常生活に取り入れてみましょう。通勤のときは最寄りの1つ手前の駅で降りて1駅分歩いたり、なるべく階段を利用したりするのも有効です。

【対策3】ストレス解消法をもつ

内臓型冷え性は、ストレスの影響も大きいといわれています。ストレスが元になって分泌されたアドレナリンが全身の血管を収縮させ、体全体の血流を悪くして、内臓の冷えを加速させてしまうからです。

大切なのは、自分のストレス解消法をもつこと。音楽や散歩など自分なりの対策でストレスをため込まないようにしましょう。

 

冷えは万病の元。特に自覚しにくいおなかの冷えは、気付かないうちに体の不調へ発展してしまいます。病院に行くほどではないけどいつも体がだるい、季節の変わり目によく体調を崩す、便秘や下痢を繰り返す...。そんな慢性的な不調を感じたら、内臓型冷え性を疑ってみましょう。普段から体を冷やさないよう、体の内外から温活を心掛けることも忘れずに!