女性の骨量は、20歳頃にピークを迎え、40代半ばまではそのままを維持しますが、50歳前後から低下していきます。特に、女性ホルモンの分泌が著しく低下する閉経後は、10年間で骨量が20%減ってしまうともいわれています。
自分の骨の状態を知る最も有効な手段は、骨の中にカルシウムなどのミネラルがどのくらいあるかを測る骨密度検査です。検査法は、次の3種類があります。
どれも痛みもなく5分ほどで計測することができ、費用は3,000~4,000円ほど。毎年の健康診断の際に検査を追加すれば、自身の経年変化を追うことができ変化に気づきやすくなるのでオススメです。
①DEXA(デキサ)法
DEXA(デキサ)法は、2種類の異なるエネルギーのX線を用いて、背骨や太ももの付け根や前腕の骨から骨密度を測定します。
被ばく量が極めて少ない(胸部レントゲンと比べると1/6程度)検査ですが、妊娠中の方は念のためお控えください。
②MD(エムディ)法
MD法は、手のひらのレントゲン写真をとって測定します。簡単で被ばく量も少ないですが、精度はややDEXA法に劣ります。
③定量的超音波測定法(QUS)
定量的超音波測定法(QUS)は、椅子に座り、かかとの骨に超音波をあてて骨密度を測定する検査法です。X線を使用しないため、妊娠中の人も検査できます。
骨密度は、若い人の骨密度の平均値を100とした場合のパーセンテージで表されます。骨密度が80%未満になると要注意、70%以下になると骨粗しょう症と診断されます。